【本当に知ってる?】三大栄養素 『炭水化物・タンパク質・脂質』 について解説
○三大栄養素についてわかりやすく根本から解説!
紳士淑女の諸君ごきげんよう!
本記事を担当させて頂くCyだ
今回生物を勉強していくうえで案外つまづきやすい基礎の基礎である三大栄養素について書いていこうと思う。
まず三大栄養素について抑えて欲しいのはどれも体内に取り込むとき分解して利用されるということ。そして全て効率は違えどエネルギー源となりうるということだ。
1.炭水化物
⑴構造やはたらき
構成元素はC(炭素)、H(水素)、O(酸素)
ご飯やパン、麺類などに含まれる炭水化物。
炭水化物は糖(単糖)の分子が数十から数万個つながってできているものである。
他の高分子化合物の成分となり、エネルギー源として貯蔵されているものも多い。
(2)単糖類、二糖類、多糖類について
こっから完全に中学理科や生物基礎を逸脱するので興味がある人だけは読んで欲しい。
糖質には単糖類、二糖類、多糖類という三種類がある。
単糖類にはヘキソース(六炭糖…一つの分子中に炭素原子を6個もつもの)とペントース(五炭糖…一つの分子中に炭素原子を5個もつもの)がある。
ヘキソースにはグルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)、ガラクトースがある。
ペントースにはDNAで有名なデオキシリボースやリボースがある。
二糖類は単位物質(単糖類)が二つ結合したもので主にグルコースと何かが合体する。
ex)
グルコース+グルコース→マルトース(麦芽糖)
グルコース+フルクトース→スクロース(ショ糖)
ガラクトース+グルコース→ラクトース(乳糖)
単位物質が多数結合したものを多糖類という。デンプンやグリコーゲン、セルロースなどがそうである。
2.タンパク質
⑴構造とはたらき
構成元素はC、H、O、N(窒素)、(S)(硫黄)
肉や魚、大豆などに多く含まれており、人体の大部分はタンパク質で出来ている。
アミノ酸の分子が数十から数千個つながっているものだ。
細かいことを言うとアミノ酸が多く結合したものをポリペプチドと言い、タンパク質はポリペプチドから出来ている。
ポリペプチドは固有の立体構造を持っているためタンパク質も固有の立体構造を持っている。
完全に生物基礎の範囲を超えるので解説は省略させてもらうが主に四段階の構造を持つ。
またタンパク質を構成するアミノ酸は20種類ある。そのアミノ酸を巧みに組み合わせてタンパク質へと我々の体は作り変えてくれる。
豚肉や卵からとりこんだタンパク質を利用できるのは一回アミノ酸に分解してそれを組み直すからである。
⑵タンパク質にはどういうものがあるの?
タンパク質と言われると大雑把すぎてわかりづらいため具体的な例をあげよう。
酵素やホルモン、免疫のときはたらく抗体などもタンパク質である。
生体内では多くの種類のタンパク質が機能しているのだ。
⑶タンパク質の変性
タンパク質は変性を持っており、基本的にそれは元に戻らない(不可逆)である。
変性の原因は立体構造であるタンパク質が無秩序に折れ曲がったランダムコイル状になることでもとの形を失ってしまうことだ。
生卵を加熱するとゆで卵になるのがその例だ。
加熱するとタンパク質が絡まりあって凝集されるためもとの形には戻らない。
3.脂質
⑴構造とはたらき
構成元素はC、H、O、P(リン)
脂質とは水には解けずに有機溶媒には溶ける物質のこと。
主に油や乳製品に多く含まれるものである。
脂肪は脂肪酸(炭素原子が複数個つながったもの)とグリセリンで構成されており、エネルギー源となる。
体の中で主な役割を持つものは四つある。
①脂肪…エネルギー貯蔵の役割
②ステロイド(コレステロール)…生体膜やホルモンの構成成分となる。
③糖脂質…細胞膜の成分。
④リン脂質…生体膜の主成分
4.五大栄養素
三大栄養素に加えてビタミンと無機塩類(ミネラル)を加えると五大栄養素となる。
五大栄養素のなかで無機栄養素なのはミネラルだけである。
今回の記事内容とは少しズレるため軽い紹介で済ませていただく。
ビタミンは体内のいろいろな機能の調節機能、抗酸化作用があり、不足すると欠乏症が現れる。
体内では合成できないため食べ物からでしか取り入れることができない。
ミネラルは骨や歯、ホルモンの構成成分、体内のいろいろな調整機能を持つ。
今回の記事はいかがだっただろうか?
割と理解しづらい三大栄養素を解説してみた。基礎の基礎から抑えれば他の内容にも取り組みやすいと思う。
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