TORM

高校生のマルチジャンルなプロジェクト

鬱患者はエモラップを聴け【emorap (Sound Cloud rap) 】

どうも、躁と鬱を3:7くらいの割合で行き来している気分屋な高校生です。

さのゆいたといいます。


今回は7のほうの気分の時に聞きたい今キテいるジャンル、emorapを紹介したいなと思います。

エモラップとは何なのか

まずこのエモラップというジャンルはどういうものかというと、もともとハードコア・パンクといったロック畑のものであった「エモ」とヒップホップを融合させたもの。

感傷的でメロディアスなジャンルであるエモと、トラップ系のヒップホップっぽいことが特徴かなと思います。


そもそものエモというジャンルを知りたいのならFall out boyとかが有名どころかなぁと思うので聞いてみてください。


ただしこれはエモラップというジャンルとは全く別のものだと考えていいでしょう。


その性質から、どちらかというとペシミストな人に好まれる傾向があり、アーティストもそんな感じの方が多いです。


最近だと日本でも不幸がニュースで報じられていたJuice WRLDというラッパーなんかもエモラップというジャンルを主にしていた方です。



さて、なんかお堅い定義とか色々話してきましたが、皆さんが割と使っているエモいって言葉と一緒です。エモいラップならエモラップなのです。


こういったジャンルはフラれた時、テストで赤点を取ったときなどブルーで鬱な気持ちになっているときにすごくお勧めです。


また、海外では主流となりつつあるこのジャンルですが、日本ではまだ下火。


GADOROの「クズ」なんかが割とそうかなとは思いますが、もっと増えてほしいなと思います。

切って離せないネットと死

このエモラップというジャンルはネットの台頭によって出来上がっていったジャンルといっても過言ではありません。


何故ネットによる効果が強かったのか、それは「サウンドクラウド ラップ」というものが大きくかかわっています

エモラップとサウンドクラウド

「サウンドクラウド」というサービスがあります。2008年にドイツのベルリンで生まれたこのサービスは、さながら音楽専門のYouTubeと呼ぶのがふさわしいかと思われます。


このサービスに挙げられる音楽の特徴は、とてもインディー色が強いことです。
勿論メジャーな人もいますが*1、上位チャートにも個人で活動していたりする方が多くいます。


もう一つはジャンルの幅が広いことです。
ダンスミュージックはもちろんのこと、中にはASMRのようなものまでアップロードされています。


手軽に幅広いジャンルの音楽を配信できるプラットフォームであるという背景から、実験的な音楽が数多くあり、逆にポップスなんかは少ない印象です。



さて、重要なのは手軽に音楽をアップロードできるということ。
インターネットという発明が、孤独な人が孤独を表現する場を作り出すことができたのです。


それまでも先述の通り、エモというジャンルが一部では知られていました。しかしそれはメインストリームにはなれませんでした。


しかしインターネットの普及によって、エモのネガティブ寄りの調子とヒップホップのアングラな感じと融合し、まさにネットに一定数存在する「ポップスをあまり聞かない若者たち」を巻き込んで【Sound Cloud Rap】とよばれるジャンルが生まれてきました。


また、このジャンルの特徴として、わざと音質を落とすことと、歪みのあるサウンドが特徴です。

エモラッパーの栄光と死

XXXTENTACIONというSound Cloud ラッパーを代表するアーティストがいます。
彼はサウンドクラウドラップ、およびemo rapをジャンルとして確立させた人間の一人です。


彼は『Look At Me!』という曲を2015年にサウンドクラウドでアップロードし、ビルボードに最高35位まで入賞しました。


この曲は歪みとテンポの速いビートに、とても挑発的なリリックというポップスとは真逆の作品でしたが、かなりの評価を受けることとなりました。


これ以降の彼の作品はまた違ったタイプになり、それらがエモラップとして確立されていきました。


他にもLil peepというもう一人のエモラップの旗手がいました。
XXXよりもこちらの方がエモラップを形作ったともいえます


そんな彼のリリックのテーマは、鬱や人間関係、ドラッグといったものでした。


新しく生まれ、その未来を期待されていたアーティストとジャンル、しかし先駆者たちは無念の死を遂げることとなります。


XXXTENTACIONは強盗に銃で撃たれて20歳で、Lil Peepは薬物のオーバードーズで21歳で亡くなってしまいます。


彼らがなくなった後も、次世代のエモラッパーとして期待されていたJuice WRLDが薬物のオーバードーズで21歳という若さで亡くなっています。


ただこう言ったジャンルは若くまだ不安定な時期だからこそ成り立つものだとおもっているので、とても複雑な思いであります。

鬱の時に聞いてほしいプレイリスト

それではこれから私のおすすめのエモラップを紹介していきたいと思います。


この中でもLundというラッパーはかなりおすすめです。
皆さんも自分に合った音楽を探して、心地よい時間を過ごせればいいなと思います。


乱文で申し訳ございませんでした。



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*1:例えばBTSなんかはサウンドクラウドにも楽曲をアップロードしている。抜け目ねえな

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