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高校生のマルチジャンルなプロジェクト

超強力な記憶術『記憶の宮殿』の作り方と上手な活用法

◯強烈無比な記憶法『記憶の宮殿』(別名 座の方法/LOCIメソッド)について解説!

一週間のお試しトレーニングもついています。

 

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おめでとうございます。

記憶の宮殿を知らないあなたならきっと今までの暗記法の観念がひっくり返ります。

 

面白いほど効果的でやればやるほど強化されていく

そんな感覚を読んでくれる方にも共有していきたいと思います。

 

では本筋に入ります。

 

◆◇◆

 

紳士淑女の皆様はじめまして!

TORMブログの運営長サイ(Cy)です。

 

今回は古代からある記憶法『記憶の宮殿』について解説させていただきます。

 

この記憶の宮殿は「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターやメンタリストなどのドラマや映画でも天才的頭脳を持つキャラクターが使用しています。

 

しかしこのメソッドは架空のものではなく実際に使えば皆が出来るようになるものです。

 

 

 

目次

 

 

1.記憶の宮殿とは

 

記憶の宮殿、別名座の方法(LOCIメソッド)。

 

古くからある記憶法で全米記憶力チャンピオンも利用しているテクニックです。

 

もともと古代の学者たちが紙が貴重な時代に生み出した本を丸ごと暗記するためのものです。

 

どのようなものかザックリというと

オブジェクトを想起のトリガーとするものにし

それを配置する方法

 

もう少し具体的に話しましょう

自分の見知った場所(宮殿/LOCI)にストーリー想起できるようなものを作り出して思い出すための手がかりとします。

 

※LOCI…locus(座)の複数形。ローサイと読みます。要は座の方法の英語版。

 

例えば31876という数字を覚えたい場合

 

無理やりでも良いので31876に結びつくような出来事や物を考えて下さい。

 

私が一つ考えたのは

31(サイ)87(花)型の錠で6(ロック)

されているというものです。

 

大きなサイが可愛らしい花の形をしたイカツイ鉄の錠でロックされている姿が思い浮かべられますか?

 

ここまでがトリガー作りの手順です。

 

そうしたら次はこのオブジェクトをどこかに配置しておきましょう。

 

突飛なものだとインパクトに残って覚えやすいですが

あまりに関連性がないとそもそものトリガーすら思い出せないので一応関連するようなところに配置しましょう。

 

例えば普段登下校で使う通学路。

大きな交差点のところに鍵で動けないサイを置いてみましょう。

 

そうしたら記憶の宮殿としては一応完成。

完成した宮殿を歩いてみましょう。

 

今回私が宮殿として使用したのは通学路。

 

家から出ていつも通りの道を歩いていくと大きな交差点のど真ん中にがんじがらめのサイがいるため車が通れません。

 

そこであなたは邪魔だと思いつつもサイが花柄の錠でロックされていた姿は忘れないでしょう。

 

初めに覚えたものは31876と思い出せます。

 

これが記憶の宮殿の概要です。

トリガー作り→宮殿への配置→記憶の宮殿の散歩

 

次の項目ではもう少し細かくそれぞれの手順を見ていきましょう。

 

 

2.宮殿築造方法

 

⑴トリガー作りのコツ

 

まずは先ほど一番はじめにやったトリガー作りから

 

私の経験上トリガーは覚えたいことに対して関連性がないとなかなか思い出せません。

 

例えば「ハンガリーの名産品アカシアの蜂蜜」を覚えるとしましょう。

是非みなさんも想像力・妄想力豊かに考えてみてください。

 

こういう場合、雪だるまをトリガーにするのはあまり良い手段ではないでしょう。

 

関連性があまりに乏しくトリガーそのものを忘れてしまいます。

 

まずアカシアの蜂蜜を覚えたいならば真っ赤な木に止まっている蜂をトリガーとしましょう。

 

そしてハンガリーの要素も加えたい場合は真っ赤な木を加工してハンガーへと変えてしまいましょう。

 

トリガーが完成しました。

真っ赤(アカシア)な木製ハンガー(ハンガリー)に蜂(ハチミツ)が止まっているという

シチュエーションです。

 

かなりこじつけだと思ったでしょう?

これが案外覚えられるものなんです。

 

トリガーは単純すぎても複雑すぎても覚えづらいと思います。

 

わざわざ蜂を8と変換するのも良いですが

思い出すために必要な情報はシンプルでいいと思います。

 

トリガー作りの一番のコツは

ダジャレや語呂合わせ、自分の好きなものに無理やり結びつけたりする想像力です。

 

どんなに突飛でも思い出せる手がかりとなればそれでよいのです。

 

 

⑵宮殿への配置のコツ

 

次に配置のコツを教えます。

 

と、その前に宮殿について説明から。

 

説明が大分とんでしまいましたが宮殿とはトリガーを置くスペースのことです。

 

実際は自分の部屋や通学路、通勤に使う電車、いきつけのお店でもなんでもいいです。

 

どこに何があるか鮮明に思い出せるようなところを選んでみて下さい。

 

もちろんイチから想像力で自分の理想の宮殿を建造してもよろしいですよ。

 

大事なのはどれだけトリガーとの関連性を持たせつつ脳にインパクトが残るような配置にするかということ。

 

さっき作ってもらったトリガーを自分の家に置くとしたらどこに置きましょうか。

 

ハンガーと関連があるなら無難にクローゼットでしょうか?

 

服を脱ぎっぱなしにしているためベッドにハンガーを放りっぱなしというのもいいですね。

 

ギリギリ関連性を保てる突飛な配置をしたいなら洗濯機の中に入れちゃってもいいでしょう。

 

ハンガーを外さずに洗濯物を入れようとしちゃった相当なドジかもしれません。

 

ただ冷蔵庫のなかに入れとくのはやめておきましょうか。

 

恐らくトリガーとの関連が薄くてそこに置いたことを忘れてしまうでしょう。

 

こんなふうにインパクトを残しつつもトリガーを忘れない、自分の覚えやすいところに配置するのがポイントです。

 

3.+ワンポイントで暗記効率倍増

 

⑴エピソード記憶

A.赤い木製ハンガーにとまった蜂

 

B.ベッドの上にある赤い木製ハンガーにとまった蜂

 

C.帰ってきてベッドに飛び込んだら赤い木製ハンガーを折ってしまい

そこに住んでいた蜂が激昂し鼻っぱしらを刺されてしまった。

 

唐突にすみません。

A,B,Cどれがいちばん記憶を引っ張り出すための手がかりが多いでしょうか?

 

正解はCです。

 

AやBと何が違うのでしょうか。

核となるところは同じですよね?

 

いちばん違うのはトリガーや配置した場所に付加情報があるところです。

 

付加情報の中身にはエピソードを詰めました。

 

エピソード記憶は効果的な方法として広く知られています。

 

記憶を引っ張り出すためにはトリガーの手触りは良くてはいけません。

 

トゲトゲしてザラザラ、トリガーに手を伸ばせばいやでも引っかかって取り出せるように工夫を凝らしましょう。

 

 

⑵4±1のチャンク分け

 

マジカルナンバー7±2は知っていますか?

 

記憶をするときに最適な覚えるまとまりの量の範囲です。

 

まとまりのことをチャンクといいます。

 

以前は短期記憶において最適なチャンクの量は7±2と言われていたのですが

 

最近では4±1のチャンク量の方が覚えやすいと言われています。

 

なぜこんなことを話したか。

このテクニックもまた記憶の宮殿へと応用できるのです。

 

トリガーを使って宮殿に配置する話はしましたが、適切なトリガーの量はどれくらいでしょう?

 

私のオススメとしては

一部屋に10個より少ない程度のトリガーを配置するのがベターかなと思います。

 

多すぎるとゴチャゴチャしますし、少なすぎると殺風景です。

 

5個のチャンク(トリガー)ずつ覚えて位置を復習。そして再度5個ていどのチャンクを覚えて計10個のトリガーが配置されている記憶の宮殿の完成です。

 

一つのルーム、場所に対してのトリガー量も意識してみましょう。

 

 

⑶宮殿の効果的な利用法

 

ここまで読んでみてどう思いますか?

使ってみたいと思ってくれていたら光栄です。

 

いざ作って実践といこう!と思って実際作ってみても利用しなければ意味がありません。

 

というかヒマなときや勉強中じゃなかったら基本宮殿内の散歩なんてできません。

 

特にめんどくさがりな私が言うんだから間違いありません。

 

そこでオススメするのが移動中の記憶の宮殿。

 

移動中スマホ使わないとなったら案外ヒマで退屈なものです。特に歩いている最中なんてやることがなくて倦怠感に押しつぶされそうになります。

 

そこで記憶の宮殿をいつも通る道ベースにつくります。

 

今まで試してみて丁度よかったトリガーの量は1分歩いている間に2つ。

 

会社までの道が20分なら40個程度まで置けると思います。

 

ただすぐに思い出せないならもっと減らしても良いと思います。

 

特に歩いている途中記憶の宮殿を使うようになったらメンテナンスも出来ますし脳の力も上がります。

 

 

4.宮殿のメンテナンスと脳への影響

 

記憶の宮殿は効果的なやり方ですが完全に万能だとは言えません。

 

少なくとも私は記憶力があまりよくないので

定期的に宮殿のメンテナンスを行わないと忘れてしまいます。

 

完全初心者の方は是非部屋の見取図をかいてそこに配置した箇所を書いておいて下さい。

 

忘れかけたらその紙を読んで思い出す。

トリガーにどういうものがあったか忘れないために定期的に散歩をする。

 

これがメンテナンス方法です。

 

この記憶法に慣れている方は何ヶ月も覚えていられることもあるそうです。

 

そこでこのレベルまでいくための道筋を探してみました。

 

それは毎日記憶の宮殿を作り続けること。

 

できれば毎日1宮殿(ルーム)つくってみてください。チャンク・トリガー量は少なくてもいいです。

 

続けることでより記憶の宮殿は強化されます。

 

6週間ほどの記憶の宮殿トレーニングで脳のデフォルトモードネットワークが強化されて記憶力が2倍ほどになったとの話もあります。

 

(実験では毎日30分のトレーニングをします)

 

知識を得たら即実践していきましょう。

 

筋肉や情報系と同じように脳も使えば使うほど鍛えられていきます。

 

 

5.7×5チャンクの一週間トレーニング

 

皆さんはここまでの情報だけでも他の競争相手を大きく引き離せる知識を得られました。

 

しかし知識は使ってこそ輝くものです。

 

試しに毎日5チャンク分の記憶の宮殿を一週間つくっていきましょう。

 

一気に全部やっても構いませんがとりあえずは慣れや親しみにためにちょっとずつやることをオススメします。

 

では、いざ実践!

 

※使い方は説明文を読んで①から⑤までを暗記する。そして記憶の宮殿を構築したあと思い出せたら答え合わせ。

所用時間内にできるように脳をフル回転させましょう。

 

⑴一日目:数字

所用時間は無限。じっくりゆっくり構築していく感じを楽しんでいきましょう。

最初は難しいです。

 

①4238

②68953

③50427

④175236

⑤602350

 

◯ステップアップのヒント

ゴロ暗記は試してみましたか?

数字を他のものに置き換えるのもいいかも

例)4→グラス 2→水

 

⑵二日目:ダブルワード

テーマは国名と動物。

所用時間は20分程度。

国名と動物に関連性はありません。

 

またもしかしたらみなさんの知らない国や動物もあるかもしれません。

どうにかこじつけてみましょう。

 

①中国 タスマニアデビル

②オーストリア サンショウウオ

③リトアニア オグロジャックウサギ

④ニウエ クォッカ

⑤シーランド公国 ヨツメオポッサム

 

◯ステップアップのヒント

知らなかったら調べてもいいですよ。

手がかりは多くするように心がけましょう。

順番がわからないなら頭文字だけとってもいいかもしれませんね。

 

⑶三日目:英単語と意味

今度はスピード勝負といきましょう。

手がかりを多く作れるように読みも載せておきました。

所用時間は5分程度。

 

①attic(アティック) 屋根裏

②via(ヴィア)   …経由で

③behavior(ビヘイバー)  態度

④draconian (ドラコニアン)過酷な

⑤ubiquitous(ユビキタス)  偏在する

 

◯ステップアップのヒント

エピソード記憶は覚えていますか?

長い英単語は分割してもいいかもしれません

 

⑷四日目:画家と絵画の名前

四日目のテーマは画家と絵画の名前。

一日目と違って一応関連性はあります。

長いカタカナをいかに処理するかがカギとなります。

所用時間は10分程度。

 

①ピエール=オーギュストルノワール  

『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』

②オディロン・ルドン

『キュクロプス』

③ウィリアム・ターナー

『雨、蒸気、速度ーグレートウェスタン鉄道』

④アルブレヒト・デューラー

『メランコリアⅠ』

⑤ウジェーヌ・ドラクロワ

『キオス島の虐殺』

 

◯ステップアップのヒント

各芸術家の出身地や他の作品を調べてみてもよいです。

横文字が苦手な方は無理矢理日本語に変換してみてもいいかも。

 

⑸五日目:数字 上級編

一日目のメニューの強化版です。

所用時間は15分程度。

 

①601359

②58965112

③32007427

④65230195

⑤523485652173

 

◯ステップアップのヒント

チャンク分けを覚えていますか?

覚えづらかったら4ケタずつ分割してみるのもありですよ。

 

⑹六日目:貿易船

六日目のテーマは少し趣向を凝らします。

あなたは貿易船の船長です。

①から⑤までの国を訪れて得た貿易品を順番まで覚えてください。

所用時間は5分程度。

 

①イギリス  羊毛と傘

②インド  茶葉と水牛

③カイロ  タコと香水

④カナダ  メープルシロップとダム

⑤中国  生糸と陶磁器

 

①から⑤までの国名と貿易品、数字の順番まで覚えてくださいね。

 

覚えられましたか?

 

ではいきます。

③の国で得た生き物と①の国で得た道具、

④の国で得た食べ物と⑤の国で得た高級品を渡してください。

 

残った貿易品はあなたのものです。

残った貿易品はどれですか?

 

◯ステップアップのヒント

今回は大分関連性のあるものを出しました。

それを活かしてください。

 

⑺七日目:計算 上級

今回は記憶+計算問題です。

この方式は他のサイトを参考にしました。

所用時間は5分程度。

 

①A=12

②B=5

③C=36

④D=13

⑤E=44

 

 

(C+E) ー(A+B+D)×B=?

 

 

 

解答は

(36+44)ー(12+5+13)×5

80ー30×5=ー70

 

◯ステップアップのヒント

B=5という場合Bから始まる五文字の英単語を考えるのも手です。

大きな数字は分解するのもいいでしょう。

 

6.参考サイト

 

ワーキングメモリー

https://learn-tern.com/working-memory/

 

DaiGo

https://daigoblog.jp/method-loci/

 

記憶の宮殿を歩く

http://memory-kioku.com/memory-palace-training-3month/

 

wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/記憶術

 

 

記憶の宮殿についての理解は深まりましたか?

他サイトでいろいろ調べてみるのもよいと思います。

 

本記事はこれで以上です。

ご精読ありがとうございました!

 

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